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Guidelines

1.2.1 収録済みの動画に代替コンテンツを提供する

収録済みの動画には、次のような代替コンテンツを提供する。

  • 字幕(キャプション)
  • 音声解説
  • 書き起こしテキスト

これにより、電車内や騒音の中などで音声を聞き取りにくい・聞こえない状況や、画面を見にくい・見えない状況でもコンテンツの内容を理解しやすくなる。そのため、視覚・聴覚障害のあるユーザーだけではなく、全てのユーザーに効果がある。

また、テキストデータを提供することで、検索流入や流し読みができるなどの効果も期待できる。

詳細

字幕について

  • 話されている内容
  • 誰が話しているか
  • 拍手や笑い声など、コンテンツの理解に必要と思われる動作の説明

といった内容を含める。コンテンツの内容を説明するためのもので、必ずしも全ての動作・言動を書き起こす必要はない。

音声解説について

必要な情報を音声で補足する。会話の切れ目に、重要かつ主音声では話されていないような動き・登場人物やシーンの変化・画面上の文字に関する情報を提供する。

書き起こしテキストについて

視覚的なコンテキスト(文脈)・登場人物の動きや表情など、あらゆる視覚的な情報に対して完全な説明を提供する。また、ユーザーに何らかの操作が求められる場合、同等の機能(リンクテキストなど)を提供する。

具体例

各ケースでの望ましい対応方法

  • 音声のみのコンテンツ
    • 書き起こしテキスト
  • 音声のない映像のみの動画
    • 書き起こしテキスト
    • 音声解説
  • 音声つきの動画
    • 字幕(キャプション)
    • 書き起こしテキスト
    • 音声解説

詳細はガイドライン 1.2 を理解する | WCAG 2.0解説書が参考になる。

対象となる動画の例

サービスで提供する動画全般が含まれる。次に一例をあげる。

  • サービス内のプロモーション動画
  • サービスの使い方を解説する動画

例外

次のような、サービス側で管理できないものは例外とする。

  • 動画広告:字幕の提供を推奨する
  • ユーザーの投稿動画:本ガイドラインの対象外とする

ただし、本項目の影響の大きさを考慮し、どちらも投稿する際に

  • 代替コンテンツの入力
  • 代替テキスト・キャプションの入力

を促し、入力テキストを代替コンテンツとして提供することが望ましい。

テスト・チェック方法

  • 企画時、ケースに応じた代替コンテンツ提供方法・原稿・提供タイミングについて検討する
  • デザイン時、代替コンテンツの提供方法・提供タイミングについて検討する
  • 実装・コードレビュー時、適切なタイミングで代替コンテンツが提供されることを確認する
  • QAテスト時、代替コンテンツがコンテンツの内容の理解に十分であるかを確認する

実装方法

字幕

WebVTTなどのフォーマットや、動画に直接字幕テキストを掲載するなどして提供する。あるいは、字幕提供に対応している動画サービスを利用する。

Good WebVTTを用いて字幕表示を行なっている例。映像の上に、VTTファイルに記載のタイミングで字幕テキストが表示される。

字幕以外の代替コンテンツ

コンテンツの前後に配置するか、代替コンテンツと分かる形でリンクするなどして提供する。

参考文献