2.5.5 ターゲットのサイズを理解する

適合レベル

AA

※各レベルについては適合レベルとはをご覧ください

概要

タップやクリック可能な領域が小さいと、誤タップや押しづらさにつながる。 そのため、タップやクリック可能な領域を44px × 44px以上を担保する。 既存のタップ領域のサイズを十分に確保できない場合、タップ領域と余白を含めて44px × 44px以上でも許容する。

以下のような場合は例外とする。

• 段落や文章の中のテキストリンク

改善方法の優先度について

この項目はWCAG 2.1の達成基準2.5.5およびWCAG 2.2の達成基準2.5.8をまとめたものである。

• 達成基準 2.5.5 ターゲットのサイズ (高度、レベルAAA): より良い（BESTな）改善。ターゲットサイズ単体で44px × 44px以上を担保する。
• 達成基準 2.5.8 ターゲットのサイズ (最低限、レベルAA): 良い（BETTERな）改善。ターゲットサイズと余白も含めて44px × 44px以上を担保する。なお、WCAG 2.2では24px × 24px以上と定義されているが、本ガイドラインではタッチデバイスでの操作を考慮して44px × 44px以上を最低基準とする。

具体例

より良い改善例（高度な基準）

良い改善例（最低限の基準）

ここでのターゲットはテキストリンクであるため、タップ領域の高さを44px以上にすることが難しい。「より良い改善例」は満たせないが、周囲の余白も含めて44px以上とすることで「良い改善例」を満たすように改善できる。

テスト・チェック方法

• 企画時、デザイナー・エンジニアによるレビュー
• マークアップ実装時、コードレビューによるチェック

参考文献

• 達成基準 2.5.5: ターゲットのサイズを理解する
• 達成基準 2.5.8 ターゲットのサイズ (最低限)