概要
Ameba Accessibility Guidelinesは、Amebaのサービスを利用するユーザーの「誰もがいつでも迷わずコンテンツを楽しむことができる」ようにするための、制作指針集である。
Amebaのサービスに携わるコンテンツや開発者は、高品質なサービスを提供するため、ガイドラインに沿った制作/開発を強く推奨する。
本ガイドラインで掲載している事例や実装方法はAmebaでの事柄である。失敗例で実装していても、WCAG 2.0(2.1)の各項目に適合できる場合もあり、適合・不適合の判断はWCAG 2.0(2.1)を参照のこと。
対象となるサービス
本ガイドラインに準拠するサービス一覧。 各サービス毎に、アクセシビリティ改善プロジェクトの目的と対象とする範囲を定義する。
各項目の構成
- 適合レベル
- 達成基準を対応する目的と意義、対応すると得られるメリットなど
- 具体例
- 実装方法
- テスト・チェック方法
- 参考文献
目次
WCAG2.1に記載の項目のうち、Amebaブランドのサービスで準拠すべき項目。(※WCAG2.1の項目は、追加作業中)
適合レベルとは
各項目を達成するアクセシビリティ上の重要度を示す指標である。WCAG 2.1の適合レベルは、以下のようにレベルA、レベルAA、レベルAAAの3つに分類されている。
- レベルA
- 最低限のレベル。達成できていないと、スクリーンリーダーや拡大鏡などの支援技術を用いても、サービスを利用できない
- レベルAA
- より良いレベル。達成できれば、支援技術無しでもサービスを利用できることが多くなり、より多くのユーザー・状況で使えるようになる
- レベルAAA
- より発展的なレベル。達成できれば、よりサービスを利用しやすくなる場合がある。ただし、項目の中には達成が難しいものもあり、サービスによって検討が必要なものもある
1. 知覚可能
1.1 代替テキストを提供する
1.2 動画・音声に代替コンテンツを提供する
1.3 様々な方法・環境で利用できる
- 1.3.1 情報や関係性を明確にするA
- 1.3.2 意味のある順序でコンテンツを表現するA
- 1.3.3 感覚的な特徴だけで説明しないA
- 1.3.4 表示の向きを固定しないAA
- 1.3.5 入力目的を特定できるAA
1.4 判別できる(見やすく、聞きやすく、区別しやすく)
- 1.4.1 色だけで伝えないA
- 1.4.2 音声を制御できるようにするA
- 1.4.3 テキストや文字画像のコントラストを確保するAA
- 1.4.4 テキストサイズを拡大縮小できるAA
- 1.4.7 音声コンテンツを背景音で邪魔しないAAA
- 1.4.8 テキストの可読性を担保するAAA
- 1.4.10 リフローできるAA
- 1.4.13 ホバーまたはフォーカスで表示されるコンテンツを制御できるAA
2. 操作可能
2.1 キーボードで操作ができる
2.2 十分な時間がある
2.3 発作を防止する
2.4 ナビゲーションできる
- 2.4.1 重複する情報をスキップできるようにするA
- 2.4.2 ページの主題がわかるタイトルを設定するA
- 2.4.3 適切なフォーカス順序にするA
- 2.4.4 リンクの目的を理解できるようにするA
- 2.4.5 コンテンツへの到達手段を複数用意するAA
- 2.4.6 見出しやラベルは、主題または目的を説明するAA
- 2.4.7 フォーカスを見えるようにするAA
- 2.4.8 現在位置を確認できるAAA
- 2.4.10 各セクションに見出しをつけるAAA
2.5 入力方法
- 2.5.1 ポインタジェスチャを必須としないA
- 2.5.2 ポインタ操作のキャンセルができるA
- 2.5.3 表示するラベルが実装上のテキストに含まれているA
- 2.5.4 動きによる操作以外でも操作を可能にするA
- 2.5.5 ターゲットのサイズを理解するAA
3. 理解可能
3.1 読みやすい
3.2 予測できる
3.3 入力しやすい、間違いにくい
- 3.3.1 エラーを特定できるA
- 3.3.2 入力項目にラベルまたは説明をつけるA
- 3.3.3 エラーの修正を提案するAA
- 3.3.4 入力時のエラーを回避できるAA
- 3.3.5 状況に応じたヘルプが利用できるAAA